【2022年8月~9月】主要媒体の注目アップデート情報

弊社の宮崎運用チームは、定期的な媒体情報のアップデート共有会を実施しています。そこでは主要媒体各社から発表のあったアップデート情報をメンバー間で共有しており、運用のプロとして常に新しい情報をキャッチアップし業務に還元できるようにしています。本記事では、その中から2022年8月~9月の注目アップデート情報を抜粋して掲載します。

1. Yahoo!

8、9月は特にYahoo!から多くのアップデート情報の発表がありました。
その中から3つの注目アップデートをピックしました。

1.1 [YDA] 広告掲載位置の最適化テストについて

対象サービス
Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)

実施日(予定)
2022年9月5日(月)より (終了日は未定)

ダイアグラム

中程度の精度で自動的に生成された説明

テストの内容
Yahoo! JAPANトップページのタイムラインにおいて、広告掲載位置の最適化検証のため表示位置を一時的に変更して配信します。テスト時には、タイムライン上の広告掲載位置が現在より3段ほど上がり広告が従来よりも上部に表示されるため、広告の配信傾向や効果が大きく変わる可能性があるとのことです。

運用者コメント
掲載位置が変わることで今まで画面をスクロールしないと表示されなかった広告が表示されやすくなるので、ユーザーの目に留まる機会が増えそうですね。広告の掲載位置は、ユーザー目線からすると媒体の使いやすさに直結する要素のひとつなのでこのテストの結果には注目したいです。

詳細資料は、参考URLよりダウンロード可。
参考 https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/release/30336058.html

1.2[YDA] A/Bテスト機能の提供開始について

ダイアグラム

中程度の精度で自動的に生成された説明

対象サービス
Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)

実施日
2022年10月3日(月)以降 

アップデート内容
広告管理ツールで利用できるA/Bテスト機能の提供を開始しました。

ディスプレイ広告のA/Bテストでは、2つのキャンペーンを設定して、配下の広告の配信機会を均等になるように分割して配信します。画像やテキストなどのクリエイティブ、および入札方法や設定などを比較するテストを通じて、より効果の高い広告表現や設定を探ることが可能となります。テスト期間は最大90日間とのことです。

A/Bテスト機能のポイント
・同時配信で季節などの外的要因に左右されない
・配信機会が均等になる
・オークション重複が発生しない

運用者コメント
A/Bテスト機能を使うことで正確に比較ができるようになり、効率的にパフォーマンス向上を目指せるようになるようです。通常の配信ではオークションの参加機会のばらつきやオーディンエンスの重複などにより正確なABテストが難しいのでこのような機能は積極的に活用して運用改善に役立ていきたいです。

詳細資料は、参考URLよりダウンロード可。
参考 https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/release/30364411.html

1.3 [YDA] 100日間実績がないオーディエンスリストのデータ連携停止

対象サービス
Yahoo!広告 ディスプレイ広告

実施日
2022年10月3日(月)以降

アップデート内容
以下のいずれかの条件に該当するオーディエンスリスト(カスタム)について、実施日以降データの連携を停止する場合があります。

(条件)
・100日間実績(広告の表示)が発生していない
・100日間広告グループに関連付けされておらず、広告配信に利用されていない

データ連携が停止したオーディエンスリスト(カスタム)はデータを追加できなくなります。

なお、既に連携しているデータについては有効のままです。ただし、連携済みのデータの有効期限が過ぎた後は、ユーザーサイズが0になるため、広告配信は出来なくなります。

運用者コメント
オーディエンスリスト(カスタム)は、すでにYahoo!から今後提供を終了する予定との発表がされています。今後は顧客データを使ったオーディエンスリストを作る際は、「カスタム」ではなく「顧客データ」を使う方が良いようです。

参考 https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/release/30364534.html

2. Twitter

2.1 ウェブアトリビューション期間に関するアップデート

アップデート内容
2022年8月ウェブアトリビューションの期間変更に関するアップデートがありました。今回のアップデートで、広告マネージャー上のウェブアトリビューション期間の最大日数を90日間から業界標準の30日間に変更されました。

今回のアップデートによりアトリビューション期間が30日間に変更されるため、コンバージョン数がわずかに減少する可能性があります。 また、今回のアップデートは過去の広告キャンペーンデータにも影響します。

運用者コメント
今までは、最大90日間までアトリビューション期間の設定ができましたが、それが最大30日に短縮されるとのことです。Twitterによれば、現状ウェブアトリビューションで計測された結果の大部分は最初の30日間に発生しているとのことなので、今まで90日間で配信していた場合でもわずかな減少は見込まれるものの大きな影響はないようです。

まとめ

2022年8〜9月は各媒体で様々なアップデートがありました。
この他にも各社クッキーレス時代に備えたアップデートを続々と発表しています。
今後のアップデート情報にもぜひご注目ください。

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