【特別対談】トヨタカローラ高崎 滝澤様(後編)

前編に引き続き、トヨタカローラ高崎株式会社代表取締役社長の滝澤秀行氏と弊社営業担当の小林との対談の様子をお送りいたします。
2017年のお取引開始以降、オムニバスでは通常のデジタル広告運用のみならず、
Google広告のローカルキャンペーン実施による来店促進施策や、Googleビジネスプロフィールの運用代行等、店舗ビジネスのデジタル支援にまつわるさまざまな施策の実施にも携わらせていただきました。
後編では、滝澤様が思うデジタル広告施策実施の目的や、今後オムニバスに求めることについて伺いました。
【デジタル広告は車を販売する目的のためだけでやっているわけではない】
小林
デジタル広告の効果の部分をお伺いしたいのですが、いかがでしょう。
滝澤
まず出し始めた(2017年)当時は、私も含めてデジタルに慣れていないメンバーが多かったので、広告を出稿しているという実感の部分で少し違いがありましたね。これまでは、新聞だったり折込チラシを店頭に張るとか、目に見えていたものがあったけど、それがなくなって。
本社と現場の拠点との意識の差は感じました。ただ、ネット上で広告を見てきた人というデータは、月10台販売もいかないですけど店頭で取得しています。
小林
具体的な販売台数としては月10台弱ということですか?
滝澤
うーん、色々な要素があるのでデジタル広告の施策の効果で何台売れたというのは一概には言えないです。そもそもデジタル広告は、車を販売するという目的だけでやっていないというのが割と真意です。
地域貢献だったり、それこそさっき一度言いましたが、若者への認知、採用活動などですね。よく「この施策で車は実際何台売れたの?」とか聞きがちですが、それって現場担当者として一番答えに苦しむと思うんです。あくまで複合的な意味合いでデジタル広告はやっているので、一指標ではなく、全体を見ています。
ただこれまでとの比較だと、以前は月1くらいやっていた新聞への出稿とかは今ほとんどやらなくなりました。頻繁に打っていた折込チラシも今は年に2回の大規模イベントくらいで。
これをやったら車が売れるという方程式はないので、色々試しているということです。
小林
では当時と比べるとかなり貴社の施策は変化していますね。
滝澤
そうですね、繰り返しになりますが色々ある中で、デジタルならデータが貯まる、考える余地が生まれるというところがデジタルをやる一番の理由です。
【2017年からのお付き合いを振り返って】
小林
2018〜2020年くらいには滝澤社長に会合や研鑽会に呼んでいただいて、私が登壇したということもありましたね。
滝澤
そうですね、2018年は地元の青年経営者団体の会合に登壇していただきました。
確かその時私が会長をしていて、どんな講師を呼ぶかとか決められたんです。
小林
貴社が所属する経営者団体は世の中的に見てもかなり団結力の強い方ですよね。
滝澤
業界業種に関わらずさまざまな会員が集い活動しているのですが、小林さんを呼んだ経緯としては、まだデジタル広告が浸透していないものの関心度が高かったということでした。2018年だったかと思うんですが、当時はHPどうしよう?とかSNSどうしよう?とかそんな気運でした。
小林
確か、あの時登壇する機会を頂いて、それが私の登壇者としての初舞台でした。
大勢の経営者の方に向けてどんな話をしたら刺さるのか?意味があるのか?色々考えました。
滝澤
その節はありがとうございました(笑)
小林
その後でいうと、2020年くらいからコロナの影響はどうでしたか?
滝澤
それほど影響は強くなかったです。営業面で影響が出たのは最初の緊急事態宣言くらいで。
小林
そうなんですね。今ってオンライン商談とかバーチャル試乗会とか色々あると思うんですが、それほど導入は進まなかったですか?
滝澤
東京だとわからないですけど、高崎市周辺だとまだそれほど浸透していないです。
オンライン商談もあるにはあるんですが、やりたいと仰るお客様の数が少なくて、
圧倒的に対面が多いです。
どちらかと言うと営業面ではなく、社内のコミュニケーションとしてコロナが影響しDXが進みましたね。
小林
社内ですか、確かにこの立派なモニターもさっきから気になっていました(笑)
滝澤
そうなんです、今まで紙で印刷していたものがほぼ0になったり、このモニターも会議室全体を映しながらZoomもできるし、ホワイトボードの機能もあって。

小林
いいですね!
滝澤
あとは東日本大震災の発生時から気にかけていた、電話など旧来の方法での社内の安否確認を、デジタル化できたり、次は請求書を電子化できるか?など、いい意味でコロナをきっかけとして色々と進めることができました。
なので、全体を一気にDXするとか、全てを非対面にするということはないんですけど、徐々にという感じです。最近だとオンライン商談はそれほどでも、公式LINEを使った点検・整備予約自体はとても伸びていたりしますね。DMや折込チラシにQRコードを載せていたら想像以上に申し込みがありました。

【オムニバスへの要望、期待すること】
小林
オムニバスへの要望や、これから期待することはありますか?
滝澤
要望と言えば、半分余談みたいになりますが、
オムニバスさんと付き合っている中で最近出会ったのが「クリエイティブが摩耗している」という言葉です。これは良くない(笑)
小林
どういう意味ですか?
滝澤
直訳すると「このバナーに消費者は飽きていて見せ方を変更する必要がある」という意味らしいです。
小林
これは我々の良くないところですね、
専門用語だったりカタカナの広告業界の言葉は、今後気を付けます…。
滝澤
それでいうと自動車販売店業界では「サービス売り上げ」という用語があるのですが、これは修理とかアフターサービスのことを指します。これとかも一般的な感覚だとサービスって何か物を売るとか、車を売る際のオプションのような意味に聞こえますよね。実はそういう意味ではないんです。
小林
どこの業界でもありますよね。
滝澤社長はもしかするとご存知ないかも知れないですが、オムニバス社内には「トヨタマニュアル」というものが存在しています。多くのトヨタ販社様とお付き合いをしていく中で、今のような専門用語や社内の体制など属人化してきた部分があったので、マニュアル化してトヨタ販社様を担当する人は最低限この情報は知っておくという情報をまとめたものです。
滝澤
そういうものがあるんですね。
自動車業界の常識が、世間の常識とズレる時がありますからね。
私自身、自分達の業界の常識が世間の常識とズレていないか、意識するようにしています。
小林
では、期待していることはありますか?
滝澤
期待の部分でいうと、どんどん新しいネタを提供し続けてほしいと思っています。
先日の貴社がセッティングしてくれたGoogleの勉強会もとても面白かったです。
新しいサービスとかわからないからこそ、やってみる価値があると思います。DXがいいことなのかはわからないですが、今世間が進んでいく方向なので、これからも常に、まずはやってみるということを大切にしていきたいです。
実行してみないと、データも取れないし振り返りもできない。だから面白いものがあれば、これからもどんどん紹介してほしいです!
小林
もちろんです、お任せください。
本日はインタビュー誠にありがとうございました。
これからも引き続きよろしくお願いします。

滝澤様、この度はご協力誠にありがとうございました。