2023年3月~4月の注目アップデート情報
2023/5/10作成
弊社の宮崎運用チームは、定期的な媒体情報のアップデート共有会を実施しています。そこでは主要媒体各社から発表のあったアップデート情報をメンバー間で共有しており、運用のプロとして常に新しい情報をキャッチアップし業務に還元できるようにしています。本記事では、その中から2023年3月~4月注目アップデート情報を抜粋して掲載します。
1. Twitter
▼ 予約投稿ツイートの利用について
概要
広告マネージャーにて予約ツイート機能がまれにツイート投稿がされない事象、およびツイートが広告キャンペーンに紐づかない事象があったため、Twitter社では利用を「非推奨」としました。
予約ツイートを広告利用した際、不具合が発生した場合でもサポート対象外のため利用する際は注意が必要となりました。
運用者コメント
インスタントウィンキャンペーンや、日時指定の広告ツイート配信の際に利用頻度の多い機能であったため利用の幅が狭くなることを感じています。また予約ツイート機能を利用する場合は、不具合が発生した際にリカバリー対応が可能な時間で予約設定をする等の対策をしております。
▼ Twitter認証済み組織(英名:Verified Organizations) 一般提供開始のお知らせ
概要
企業が顧客、フォロワー、またはファンと直接コミュニケーションできるようインターネット上で信頼できるサービスを提供するために認証バッジをアカウントに付与するものです。併せて認証バッジがないアカウントは広告配信ができなくなるため注意の必要なアップデート情報となっております。バッジが付与されるには下記2つの方法がございます。
①Twitter Blueに加入
┗月額:980円(ウェブからお申し込みの場合)/ 1,380円(iOSからお申込みの場合)
┗年間契約:10,280円(ウェブからのお申込みの場合)/ 14,300円(iOSからお申込みの場合)
┗加入条件:A)アカウントを作成してから30日以上経過していること
B)該当アカウントがアクティブであること(詳細非開示/ツイートを行うことが推奨)
C)過去3日以内にプロフィール画像、表示名、またはユーザー名(@から始まる名前)
を変更していないこと
→加入後、変更すると一時的にバッジが剥奪されてしまうので注意が必要です。
②Verified Organizationを契約
┗月額:135,000円(主アカウント) / 8,000円(関連アカウント)
┗加入条件:特になし
4/20(米国時間)より遡って30日間で約20万円以上、もしくは6ヶ月間で120万円以上の消化があるハンドル(広告アカウント)においてはTwitter社側にてアカウントに随時バッジが付与され、当面の間広告出稿が可能となっておりますが、上記①②を満たしていない場合、今後バッジが剥奪される可能性があります。
参考:https://help.twitter.com/ja/using-twitter/verified-organizations
2.Google
▼ ファインド広告に新機能が追加
概要
ファインド広告にて商品フィードを利用した広告配信が可能になりました。
ファインド広告とは、YouTube、Gmailやディスカバリー面(アンドロイドスマホのみ)など、Google保有のプラットフォーム内に表示されるディスプレイ広告の一種です。
ファインド広告へGoogle Merchant Centerの商品フィードを関連付けることで、ユーザーの興味や関心、検索動向などに基づいてより関連性の高い広告配信が可能になります。
※Google Merchant CenterとはGoogleショッピングタブを管理するもの。Googleショッピングタブを利用するにあたって、商品情報の登録、審査や管理、送料などECサイトの基本情報の登録、掲載結果の確認などが可能です。
運用者コメント
従来のショッピング広告は検索面にしか表示されませんでしたが、Googleユーザーには利用頻度の多いYouTube、Gmail、ディスカバリー面にショッピング広告が表示されることでより多くのユーザーに商品をアプローチできるようになります。また従来のショッピング広告と違い、ユーザーの興味や関心、検索動向などに基づいてより関連性の高い広告が配信されるため、ユーザーにとっても商品との新たな出会いが期待できると思いました。
参考:https://support.google.com/google-ads/answer/13404405
3.Yahoo!
▼ 【ディスプレイ広告(運用型)】 LINEアプリへの配信について
概要
ディスプレイ広告(運用型)の配信可能なLINEアプリ面に、『トークリスト画面最上部広告枠』 が追加されました。現在はレスポンシブ(画像)のみ設定可能です。下記画像の中から掲載面の指定はできないためLINEのあらゆる面に配信されます。
運用者コメント
今回追加されたLINEトークリスト面はLINEアプリ内で最も注目される広告枠の1つであり、ユーザーによる注意を引きやすい位置に表示されます。その面にYahoo経由で配信されることでユーザーへのリーチが一層高まり、広告主様にとってもメリットのあるアップデートだと思いました。
参考:https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/release/30419603.html
▼【ディスプレイ広告】ディープリンクの利用開始について
概要
広告の遷移先URLにディープリンク(アプリに直接遷移するURL)の設定が可能になりました。
ディープリンクを設定すると、アプリインストール済みのユーザーに対してアプリへ直接誘導できるため広告効果の向上が見込めます。キャンペーン目的が「アプリ訴求」以外のキャンペーンでは、ディープリンクを設定することは可能ですが、アプリに関する計測が不可のため注意が必要です。
運用者コメント
ディープリンクを設定することにより、ユーザーが広告をクリックした後、直接アプリに誘導することができます。このため、ユーザーがアプリのダウンロードページを経由する必要がなくなり、ユーザーのストレスが軽減され、アプリのダウンロード率が向上する可能性があると感じました。
参考:https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/release/30415616.html
▼【Yahoo!検索広告】地域ターゲティングの地域判定の一部廃止について
概要
現在の地域ターゲティングの「配信地域設定」と「除外地域設定」では、それぞれ下記の項目が設定可能ですが、そのうち『検索キーワードに含まれる地域、ユーザーが関心を示している地域』が廃止されます。
★配信地域設定
・ユーザーの所在地、検索キーワードに含まれる地域、ユーザーが関心を示している地域
・ユーザーの所在地
・検索キーワードに含まれる地域、ユーザーが関心を示している地域(廃止予定)
★除外地域設定
・ユーザーの所在地
・ユーザーの所在地、検索キーワードに含まれる地域、ユーザーが関心を示している地域(廃止予定)
運用者コメント
ユーザーの検索キーワードや関心を示している地域が廃止になることで除外対象となるユーザーの範囲が狭くなるので、地域の除外設定を行う際は注意が必要だと思いました。
参考:https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/release/30420848.html
4.Meta
▼リマインダー広告のリリース(Instagram)
概要
リマインダー広告を使うことで、ユーザーが関心を持ちそうな今後のイベントや発売予定の告知、リマインド、通知を行うことができます。フィード広告のオプションです。
ユーザーはリマインダーを設定して、Instagramから3種類の通知(イベントの1日前、15分前、開始時)を受け取ることができます。
運用者コメント
ユーザーが広告を見てから実際に購入するまでには、しばしば時間がかかることがあります。リマインダー広告を使用することで、ユーザーに再び広告を表示することができ、購買意欲を高めることができます(コンバージョン率向上)。
参考:https://business.instagram.com/blog/reminder-ads-and-ads-in-search-results?locale=ja_JP
■ まとめ
今回は3、4月の注目情報をまとめました。各媒体とも広告アプローチの幅が広がるアップデートが多かったと思います。Yahooに関しては国内人口のほとんどが利用しているLINE面のアップデートですので、かなり大きな広告効果が期待できるものだと感じました。Twitterに関してはイーロンマスクCEOに変わっことでアップデートの頻度が多く、最新の情報に注意が必要です。
他にも紹介しきれないほどたくさんのアップデート情報が発表されていますので、今後のアップデート情報にもぜひご注目ください。