2023年1月~2月の注目アップデート情報
2023/3/9作成
弊社の宮崎運用チームは、定期的な媒体情報のアップデート共有会を実施しています。そこでは主要媒体各社から発表のあったアップデート情報をメンバー間で共有しており、運用のプロとして常に新しい情報をキャッチアップし業務に還元できるようにしています。本記事では、その中から2023年1月~2月注目アップデート情報を抜粋して掲載します。
1. Twitter
▼ Twitter検索キーワード広告のベータローンチ
実施日
2023年1月25日(米国時間)
概要
これまでTwitterの検索結果にはユーザーの興味関心やその他の情報をもとに広告配信されていましたが、今回ローンチされた『Twitter検索キーワード広告』は検索キーワードに対して広告を配信でき、従来の広告メニューよりも関連性の高いユーザーにアプローチできるようになりました。ベータ版での提供ですが、全広告アカウントにて利用可能になっています。
運用者コメント
リスティング広告と同様に、ユーザーがTwitter検索画面で入力したキーワードに沿った広告が配信できることで、広告主様の目的に最も合うユーザーへのアプローチがTwitterでも可能になりました。ですが未だベータ版のため不安定な部分もあり、設定できるキーワードは全て完全一致と限られていることから、配信ボリュームもやや低めです。Twitter側でも順次改良の予定もあるということで、今後ユーザー・広告主様にとって有益な広告メニューになりうるためこれからのアップデートに期待です。
参考
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/product/2023/introducing_Twitter_Search_Keywords_Ads
▼ 地域ターゲティングのアップデートについて
概要
これまで「国、地域、都道府県、市区町村」レベルでの地域指定で広告配信ができていましたが、今回のアップデートにより「場所を中心とした半径」を設定し広告配信できるようになりました。
この機能により特定の場所を指定し、そこから一定の距離内にいるユーザーに広告配信することが可能です。
ただし、複数の位置をターゲティング設定することはできず、地域の除外設定にも利用できません。
運用者コメント
位置の半径指定ができることで店舗への来店促進が可能になり、特にリアルタイムに特化したTwitterだからこそ当日のイベントの開催場所を中心に設定し、そこから半径のエリアにいるユーザーに広告配信することで、リアルタイムな集客・アプローチに繋げることができると思います。
▼ ログアウト広告の提供開始
実施日
2023年1月26日(米国時間)
概要
デスクトップパソコン、モバイル(ブラウザのみ)にてTwitter.comにログインしていない状態でTwitterを利用するユーザーへ広告を表示できるプレースメントが追加されました。
ログアウト広告はプロフィール、検索結果、返信画面の各プレースメントで表示されます。
ログインせずにTwitterを訪れるユーザーは全世界で毎日4~6千万人と推測されており、ログアウト広告を追加することで特にリーチ目的の場合、今以上に効果的な成果を出せる機能となります。
ただし、地域設定・デバイス選択・言語選択以外を設定している場合、ログアウト広告は使用できません。
運用者コメント
Twitterアプリではなくブラウザ経由でTwitterを開いているユーザーにも広告が表示されるため、興味関心設定などを使用しないブロード配信でリーチ目的(認知拡大)のキャンペーンをする際は幅広くユーザーにターゲティングできるため、今まで以上に効果が発揮されるメニューになると思います。
2.Yahoo!
▼ レスポンシブディスプレイ広告の配信可能な広告数の上限数引き上げ
実施日
2023年3月1日
概要
1つの広告グループ内で同時に配信設定をオンにできるレスポンシブディスプレイ広告の件数が従来は3件まででしたが、今回最大6件に引き上げられました。
なお、レスポンシブ広告とは、1件の広告に画像やタイトル、説明文などの素材を複数入稿し、効果が良いものをシステムが自動的に組み合わせて配信する広告を指します。
運用者コメント
レスポンシブディスプレイ広告の同時配信数が増えることで多くの広告でアプローチできる且つ、広告の効果比較も幅広く出来るようになったことで広告費用を効率よく配信に活かすことができると思います。
参考:
https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/release/30415130.html
■ まとめ
今回は1、2月の注目アップデートをまとめました。Googleはアップデートがほとんどなく、今回はTwitterのアップデートが年始から多く発表されていました。特にTwitterは他媒体よりアップデート速度が早く、広告主様にメリットのある機能がどんどん拡充されてきています。他のSNS媒体も紹介しきれないほどたくさんのアップデート情報が発表されていますので、今後のアップデート情報にもぜひご注目ください。